鳥取県在住のへなちょこ虫屋のブログ。
たまに野鳥も。

白バック写真の撮影法

気づけば三か月も放置してしまいましたが,今回は白バック写真の撮影法を紹介します.

僕の方法は極めてシンプルかつ邪道な方法ですが,コスパの良い方法だとは思うので参考になればと.

 

まず,背景を白く抜かすために白いお皿に乗せるわけですが,おとなしく乗ってくれれば良いものの,大抵は暴れてしまってそう簡単には乗ってくれません.そこで,

 

 

普通に酢エチを入れた毒ビンで半殺しにします.

まだピクピクしてるくらいで取り出すのがポイント.やりすぎると死んでしまいます...

 

 

半殺しの状態で皿に乗せてやります. 今回のモデルは初秋のド普通種ことマエホシヨトウちゃんです.

 

 

しばらくすると蘇生してくるので,ピンセットなどで少し刺激してやると生前の状態まで戻ります.

 

あとはカメラの設定をマニュアルにして撮影するだけですが,それでも背景が完全に真っ白になるわけではないので,加工ソフトを使って補正してやります.

 

 

編集前の元画像.背景に若干色がついてるのが分かるかと思います.これをフリーソフトのGIMPを使って編集してやります.


 

色→レベル→白点を設定をクリックして,画像の白く抜かしたい部分をクリックします.

※一回クリックしただけだと完全に真っ白にはならないことがあります.その場合は真っ白にならなかった部分を再度クリック.これを何度かすることで真っ白になります.あと,背景にゴミが写ってる場合はブラシで消してやります.

 

 

 

はい,背景が真っ白に抜けた白バック写真のできあがり.

 


なお,今回の記事を書くに当たりこちらのブログの記事(http://mushisukidesu.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-2f14.html)を大いに参考にさせて頂いております.また,TwitterでGIMPを使った画像編集方法を教えてくださった@Hepotaさん,ご教授ありがとうございました.

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ノメイガの軟化展翅法
ご無沙汰しております.
学部生活最後の春休みは八重山と奄美に行ってましたが,特に奄美では初日からインフルにかかるなどとにかく悲惨な遠征だったので,採集記はたぶん書きません(ワラ

さて,最近僕のなかでノメイガの軟化展翅のメソッドが確立されつつあるのでそれについて書こうと思います.もちろんノメイガに限らず他の蛾の展翅にも応用が利くかと思います.

まずは虫体の軟化です.スノコ付きのタッパー(ダ○ソーで売っています,確かネギ用とかだったはず)を使います.



こんなやつ.スノコの下に濡らしたキッチンペーパーを敷いて,スノコの上に三角紙に入れた蛾を並べて,電子レンジで10〜20秒ほど加熱します.この後,ノメイガサイズなら一晩くらい置けば柔らかくなっているはずです(ヤママユとかスズメガみたいな大型種は二日以上は置いといた方が良いと思います).このとき酢酸エチルとかエタノールを少量垂らしておくとカビが生えるのを防ぐことができます.


軟化したのをそのまま展翅すると後で翅が上がってくることが多いので,ここで必要になるのが筋肉破壊とボンド塗付です.
ちなみに,虫体が完全に乾燥してなくても,少しでも翅が開きにくいと感じたらこれはやっておいたほうが良いです.


ボンド
市販の木工用ボンドを1:1くらいで水で溶いたもの.




まず虫体に普通に針を刺します.




両翅の付け根付近の筋肉を針で何度か突いて破壊していきます.やりすぎると翅が取れてしまうので注意.このあたりは経験がモノを言いますw




両翅の付け根にボンドをつけます.付け方は適当で良いのですが,僕はピンセットの毛管現象を使ってつけています.
ボンド塗付と筋肉破壊はどちらが先でも良いです.僕は筋肉破壊から先にやることが多いかな.

筋肉破壊して翅が無理なく開くようになったら,次は触角です.



指とティッシュの間に触角を挟んで,上からエタノール(市販の消毒用のもので良い)で濡らします.こうすることで触角がちぎれにくくなってビシッと伸ばしやすくなります.ただ,この時が一番触角を折りやすいので注意です.

ここからは濡らした触角が乾かないうちにスピード勝負です(ただし焦って触角が切れないように注意.これが一番難しいかもw)



虫を展翅版に乗せて,触角と翅を展翅テープで押さえます.




展翅テープを指で押さえながら,隙間から針(僕は蛾の大きさによって志賀昆虫針の00〜3号を使い分けています.ノメイガサイズなら00号が適当)を入れて触角を伸ばします.



マチ針で留めます.乾燥中に曲がってくるのを防ぐため,付け根近くと先端近くの二か所以上を留めたほうが良いです.




左側も同様.写真のように触角が大きく曲がっているときは,先に付け根近くをマチ針で留めます.




んで,先ほどと同様にテープの隙間から針を入れて,触角の先端近くを真っ直ぐ伸ばしてから二本目のマチ針で留めます.




あとは普通に展翅するDAKE.
余裕があれば前脚と後脚もテープに挟んで展脚するんですが,時間がかかるので最近はそこまではやってません(ワラ

あと,触角を先に留めたあとに展翅すると,翅が動くのと共に触角が曲がってしまうことがよくあるので(特に大型蛾),そういうときは翅をある程度上げてから触角を整形するか,あるいは先に展翅してから触角だけテープの上に出して整形するのが良いです(後者のやり方は展翅を外すときに触角を折ってしまいそうで怖いので僕はあまりやりません).

展翅のやり方は人それぞれで,基本的な方法はネット上に多く上がっていますが,細かいコツみたいなものまで書かれてるものは意外と少ないので僕のやり方が参考になれば幸いです.
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ミクロレピ展翅板の作りかた
今回は僕が遠征に持って行っている自作のミクロレピ展翅板の作り方を紹介します。案外需要がありそうなので。
これからミクロレピの展翅もやってみようという方の参考になればと思います。

用意する物は、
  • 書類ケース..........百均で売っているやつ。サイズはB5が丁度良いかと思います。
  • 発泡スチレンボード..........厚さ5mmくらいの発泡スチレンに白い紙が貼ってある代物。ホームセンターで売ってます。
  • ペフ板..........六本脚などで売ってます。
  • 木板..........幅30mm,厚さ5mmくらいが良い。
  • カッター
  • 木工用ボンド

書類ケース


発泡スチレンボード


それでは作っていきます。写真が見づらいかと思いますがご容赦を。



木板を書類ケースの大きさに合わせて切断します。今回はB5サイズなので257mm程度。



切断した木板に合わせてペフ板を切って木工用ボンドで貼り付けます。このとき、ペフ板を木板より短く(2cmくらい)切り、木板の両端を1cmくらい空けておくのがポイントです。



発泡スチレンボードを同一幅で切ったものを二本、真ん中が溝になるようにペフ板に貼り付けます。発泡スチレンボードの幅は好みの溝幅になるよう調節してください(展翅板の幅3cmの場合、発泡スチレンボードを13mm×2個にすれば、溝幅は4mmになる)。僕は1〜4mmまでの各溝幅のものを作っています。
これで展翅板本体は完成です。



書類ケースに収納したところ。見ての通り、B5サイズなら幅3cmの展翅板が6本ピッタリ収まります。
展翅板の両端に、適当な大きさに切った発泡スチロールなどを噛ませることで、ケースがひっくり返っても展翅板を固定させることができます。

とまあ、こんな感じで完成度はお察しですが、1セット当たり数百円程度で簡単にできちゃうので是非お試しを。
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はじめてのライトトラップ

 蛾を始めて6年目にしてついに、念願だったライトトラップ一式を揃えました。

3/8に近場で試運転してきたので詳細をば。


まず発電機。



ヤマハのEF9HISです。Amazonで8万くらい。
13kgと軽量かつ、連続運転時間が最大12時間と長いのが魅力です。
3万円台のノーブランド品もありますがスペック等々不安があるので、ちゃんとしたメーカーのものを選びました。



300W水銀灯。これもAmazonで購入。
安定器も揃えるのは色々と面倒なのでバラストレスタイプのものにしました。コードが30cmしかないので延長コードをつけてます。
シャコ万力で固定するようになっているのでどうやって設置しようかと思ってましたが、ホームセンターで購入した木製の踏み台に取り付けてみたらピッタリでした(笑)



寒冷紗。幕として使用します。普通のシーツを使用する方が多いですが、これのほうが風を通すのでいいみたいです。



設置して点灯するとこんな感じ。幕を張る方法は皆さん工夫されてるようですが、僕は面倒くさいので車に直接掛けましたww
本当はブラックライトも設置するのですがこの時には届いてなかったので写ってません。

虫が飛来するかどうかが一番の心配でしたが、点灯後しばらくするとクロテンキリガとアトジロエダシャクが沢山飛んできてひとまず安心ってとこです。他はカバキリガ、チャマダラキリガ、カシワキボシキリガ、トビモンオオエダシャク、オカモトトゲエダシャクなどが飛来しましたが、まあ近場だしロケーションもあまり良くなかったのでこんなもんでしょうね。


トビモンオオエダシャク Biston robustum

みんな大好きビストンさん。
飛来した何頭かのうち、この個体だけあまり見ない色合いだったので採集しました。


今度の石垣遠征で使用するのが非常に楽しみです。

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