9月にも入ってもう遅いかと思ったが辛うじて1♂を見ることができた。
この後、おそらく鳥取初記録のノメイガが採れたり、ナイター中に耳にモンシロヒラタキバガが入って取れなくなって救急外来に行くなどした。かなりトラウマになったのでこれからナイターの際は耳を防御するようにします...
2018年9月、鳥取県
7月の北海道で見かけたヒゲナガガ2種
ウスベニヒゲナガ Nemophora staudingerella ♂
夕刻に林道の下草の上で数頭の♂が群飛していた。
カラフトヒゲナガ Nemophora karafutonis ♂
上のウスベニヒゲナガと同所的に見られ、外見も似ているが、こちらはただ下草の間を単独で飛翔するのみ。
ウスベニ種群の種間関係については興味の尽きないところではあるけれど、これを真面目にやる時間はもうないかもしれない。
クロハネシロヒゲナガの交尾。
ひとまず有言実行は果たせたのですが、もともと場所が悪かった上に、この一枚を撮った後もう1頭の♂がちょっかいをかけて茂みの奥に移動してしまう...
その後は追加を見つけることはできずタイムアップ。既に擦れた個体が目立っていたので、まともな写真は来年に持ち越しになりそう。
クロハネシロヒゲナガの♀。
紫金色の帯が美しい。
クロハネシロヒゲナガの♂。
まぐれで飛翔写真も撮れた。
近くではクモに襲われた♂に複数の♂が群がってる場面も。何をやってるものやら...
ついでにトラフトンボも採れた。何気に初めて見た。
その後は近くの林道を軽く流したが、これといった成果はなし。
キンモンガがもう出ていた。
鳥取では少ないイイギリ。
多肉植物的なさむしんぐ。
午前中だけだったが久しぶりにゆっくりフィールドを楽しめた。
最近もっぱらヒゲナガガ屋になりつつあるモス屋ですw
前回の記事のあとに採集できたヒゲナガガたち。
クロハネシロヒゲナガ Nemophora albiantennella ♂
鳥取では4〜5月に明るい草原や林縁で多数見られる。
普通種ながら翅の光沢が実に美しい。
同じくクロハネシロヒゲナガの♀。
アトボシウスキヒゲナガ Nematopogon dorsiguttellus ♂
5/14に氷ノ山で採集。ウスキヒゲナガよりも山地性と言われる。
初採集だったので嬉しかった。前翅後縁の白斑がアクセントになっててイイね。
ムモンケブカヒゲナガ Adela luminaris ♂
5/18に氷ノ山で採集。こちらも初採集。カエデの梢をスウォームしていた。
ケブカヒゲナガとは後翅を見ないと区別できないと思ってたけど、触角の長さが違うんですね(本種の方が長い)。
持ち帰ってからも活発でこんな写真しか撮れなかったorz
ムモンケブカヒゲナガ Adela luminaris ♀
♀は普通に撮ることができた。♀では触角の長さで区別できないから後翅を見るしかない。よってこの写真だけでムモンと判断できるわけではない(´・ω・`)
氷ノ山では本種とケブカヒゲナガが同じくらいの数みられたが、なんとそんな中1頭だけアトキケブカヒゲナガ A.luteocilisも採れていてびっくりした。
ホソオビヒゲナガ Nemophora aurifera ♂
5/24に鳥取市で採集。初夏の定番ヒゲナガガ。
ホソフタオビヒゲナガ Nemophora trimetrella ♂
5/24に鳥取市で採集。初夏に出現するが上のホソオビヒゲナガに比べると極端に少ない。
持ち帰って撮影しようと思っていたが死んでしまった(´;ω;`)
平地のヒゲナガガはホソオビ、ホソフタオビあたりでおしまいだけど、山地ではベニオビやキオビコ、ウスベニなどがこれから出てくるので楽しみです(`・ω・´)
最近ヒゲナガガにハマってます。
白い丸皿に入れて撮影すると簡単な白バック写真が撮れるとどこかで見たので、いくつか採れた個体でやってみました。
ケブカヒゲナガ Adela plaepilosa ♂
ギフチョウ採集のときにスウォーム(群飛)していた。名前のとおり♂の顔面や胸部は黒い毛で密に覆われている。
本種は以前は1種のみとされていたが、標準図鑑では本種とアトキケブカヒゲナガ Adela luteocilis,ムモンケブカヒゲナガ Adela luminarisの3種に分けられている。
ムモンの方は鳥取でも記録があるらしいが、いまのところ普通のケブカしか採れていない(´・ω・`)
ワカヤマヒゲナガ Nemophora wakayamensis ♂
ガマズミの花に来ていた。
メスコバネキバガ Diurnea cupreifera ♂
ヒゲナガガじゃないけどついでにw
これもギフチョウ採集のときにヒラヒラ飛んでいたのを採集。
ブナ帯だったのでイッシキの方かと思ったけど普通の方っぽい。
平地だと3月に出る蛾だけど、山だと5月に入ってもいるんですね〜