まれに虫を採ります。

最果ての島へ 前編
時は院試も終わってひと段落した7月中旬。青く輝く日本最美麗のコメツキを求めて、与那国島まで出向いてきました。

7/9

今回の遠征最大の心配事。それは台風直撃コースだということ。

関空から石垣空港までは何とか飛行機が飛んだものの、石垣から与那国行きの便は終日欠航...
こうなるのは予想済みだったので空港泊するつもりだったが、空港のおばちゃんにダメって言われたのでおとなしく宿を取りました。



宿の近くの寿司屋に行ってビールを飲んで寝ました...


7/10

起きてみると、与那国行きの終便だけは欠航していない模様。
今日中には与那国行きできるぞー!
ロビーでTOEICの勉強したりトラップ作ったりして時間を潰す。強風と大雨で食料を買いに行くことができず、「朝から何も食べてないんすよw」つってたら宿泊者のおじさんがインスタントラーメンと野菜を恵んで下さった(圧倒的感謝)

ところが午後になっても風は収まらず、14時を回ったとこで宿の方が一言「終便も欠航したっぽいよ」

おわたーwwwwww

もう一泊宿を取って、オリオンビールを飲んで寝ましたまる。

この二日間を“失われた二日間”と呼ぶことにします()


7/11

相変わらず風は吹いているが飛行機は飛ぶみたいだったので空港へ。今回の遠征で同行する蝶々囃くんとも合流し、放送で呼び出しを食らうというアクシデントもあったが(酢酸エチルを持ってないか訊かれただけだった)、何とか始発の便に乗り込む。



与那国行きのRAC便。
やっっっっと石垣を脱出できるぜ...

与那国には11:00に到着。天気が心配だったが、風はあるものの雨は降らなさそうな感じ。
さっそくレンタカーに乗って採集へ。
風が強いので、風当たりの弱い場所を探してしばし採集。

手づかみ写真ばっかですがご容赦ください。

ヨナグニゴマダラカミキリ
ヨナグニゴマダラカミキリ Anoplophora ryukyuensis Breuing et Ohbayashi, 1964

ウスイロフトカミキリ
ウスイロフトカミキリ Peblephaeus yonagunii (Breuning et Ohbayashi)

アオムネスジタマムシ
アオムネスジタマムシ Chrysodema manillarum Thomson, 1879

ヨナグニキボシカミキリ
ヨナグニキボシカミキリ Psacothea hilaris yonaguniana Ohbayashi et N.Ohbayashi, 1965

普通種ばっかだけど、いかにも与那国に来たって感じでとても楽しい。
車で移動中、蝶々囃くんがジャノメタテハモドキを見つけて見事ゲットしたりもしました。

ノブオの方はというと、クマゼミがカラスザンショウから吸汁した跡から出る樹液に集まるという情報を基に探すが、クマゼミが鈴なりになっているカラスザンショウ自体は結構あるものの、ノブオはなかなか見つからない。

日が傾きかけたころ、カラスザンショウの幹に不自然な出っ張りを発見。
慎重に網を当てて落とし込む・・・



ノブオオオアオコメツキ
ノブオオオアオコメツキ Campsosternus nobuoi Ohira, 1966

¥パンッ/ヨッシャアアアアアアアアアアアアwwwwwwwwwwwwww(高い声で)キタァwwwwwwwwwwウワァヤッタアアアwwwwwwwwwwwwwwwww

この輝き!与那国まで来た甲斐があったぜ...
初日から採れるとは幸先が良いですな。

日没近くにもう1頭を追加し、ナイターの場所選びをするが強風が収まる気配がないので、しかたなく風は弱いが見晴らしはあまり良くないとこに灯火を設置。今回は手違いで発電機を送れなかったのでライトは蝶々囃くんが持ってきた100W水銀灯のみ。

キシタアシブトクチバ

キオビアシブトクチバ Bastilla fulvotaenia (Guenée, 1852) が大挙して飛来。完品はとても美しいので最初は喜んで採集していたがあまりに多くて萎えた。これ以外の虫はほとんど来なくて「何も来ねー」つってたらヒメアケビコノハの♀が採れた。ネジロフトクチバも飛来したけど逃げられたのが残念...




周辺に仕掛けたバナナもキオビアシブトばかり。

と思いきや1頭だけ違う感じの蛾が飛び立ったのですかさずネットイン。



ヤエナミクチバ

採ったときはオオムラサキクチバかと思ったけど、翅形とか大きさに違和感を感じ、後で調べると同属のヤエナミクチバ Anisoneura salebrosa (Guenée, 1852) のよう。与那国からの記録はあるのかな。

初日にしてはなかなかの成果。僕は車で、蝶々囃くんは自前のテントで寝ました。


7/12

クマゼミの声で目が覚める。
移動中、カラスザンショウを見てくとノブオを1頭追加することができた。朝からツイてるぜ。



来ました。飛ばされそうなくらい風が強かった。

近くの釣具屋で水昆用の網を買って、昨日見つけておいた水溜まりへ。
小型ゲンゴロウ類やヒメガムシが大量に入るなかしつこく掬っているとコガタノゲンが1頭だけ採れた。

コガタノゲンゴロウ
コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis Gschwendtner, 1931

掬って大型のゲンゴロウ(コガタノだけどw)が入ったのは初めてなのでとてもうれしい。


午後は再びノブオのポイントへ。背の低いカラスザンショウを見つけて1頭追加できたが、そこまで。

面白いものといったらこれ。

Solenura sp.
コガネコバチの一種 Solenura sp.
(Twitterで教えて頂きました)

ものすごく綺麗でものすごく変な形。道路脇の伐採木に来ていた。


宿でシャワーを浴びてナイターへ。

幕をどうしようかと熟考した結果、囃君のテントに灯火を設置することにした。



テントで点灯!!w
新しいライトトラップのカタチである。これがなかなか良かった。
ベニゴマダラヒトリ、シタベニスズメ、モンクロキシタアツバなどが飛来しました。


23:00すぎ、採ったミクロレピを展翅してると大きな羽音が。

ヨナグニサン
ヨナグニサン Attacus atlas (Linnaeus, 1758) きたー!!!

でかすぎワロタ。これを見るのも目的のひとつだったので感無量。


そして近くで囃くんが叫ぶ。

ヤシガニ
ヤシガニ

で、出〜〜ヤシガニ奴〜wwwwwwwwww
八重山5度目にして初めて見た。明日の晩ご飯にするためとりあえず捕獲。

周辺に仕掛けたバナトラは相変わらずキオビアシブトばかりだったがここでも1頭だけヤエナミクチバが来ていた。二日続けて採れるってことは定着してるんだろうか。


ドン引き

終了間際になるとホシカメムシが大量に集結し始めてドン引き。集合フェロモンでも出してんのかこいつら...自分のテントだったら絶対にやりたくないと思いました。
3:00を回ったところで撤収。宿で快適に眠りました。

後編へ続く
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