鳥取県在住のへなちょこ虫屋のブログ。

秋の屋久島遠征記 前編

時は9月も終わり。シルバーウィークはバイトだったがその後に四連休を錬成したのでどこか行こうと考えた結果、初めての屋久島に行くことにした。昼間はコブ叩きでヤクシマコブヤハズカミキリ、夜はヤクシマクロギリスをメインにゴミダマも摘み、トラップでヤクルリセンチコガネを狙うという算段です。もうこれ(何屋なのか)わかんねぇな。


9月23日

いつも通り前日の夜行バスで大阪まで出て、今年5度目のpeachで鹿児島へ。乗り継ぎの時間が結構ギリギリだったが無事屋久島行きの飛行機にも乗れ、10:00過ぎには屋久島入りすることができた。



着いたぜ屋久島。ドン曇りなのがテンション下がる。

レンタカー借りていざ採集に行こうとした矢先、なんかリュックが臭う。



まさかと思い開けると......







臭豆腐漏れてました。



オマケに、持ってきた着替えにも染みていて一瞬で鬱病になった。
採集どころじゃねえ早くこいつを始末せねば...。

とりあえず島では数少ないコンビニに寄ってジップロックを買って“ブツ”を完全に密封し、“汁”が染みた着替えはトイレの洗面で手洗いした。...にも関わらず、しばらくするとウ○コの方がまだマシなレベルの臭いが車内に充満する...。もぅマヂ最悪なんですケド。。。

・・・・・

思わぬハプニングはあったが、まずはヤクルリセンチが採れているというポイントAへ向かうが、到着すると雨がざんざか降ってて完全にやる気を失いしばし車内で爆睡...目覚めると15時を回っていた。屋久島まで来て何やってんだ僕は...

とりあえず“““ブツ”””を早く車外に出してしまいところだが、この雨では仕掛けたところで流されてダメだろうと判断し、目立たない場所に置いといて明日以降仕掛けることにした。
この外に出た僅かな間に、人生で初めて見るヒルが指についていて悲鳴を上げるなどした。

その後も雨が小降りになったり土砂降りになったりを数十秒おきに繰り返すので全く採集する気が起こらず、町まで降りて買い出しをしたあとはまた爆睡してしまう...どんだけ寝てんだよ(ワラ

21時過ぎに目覚め、灯下巡りに繰り出す。

とりあえずダムまで行けば灯火ついてるやろw という僕氏お得意の短絡的な考えで現地まで向かうも通行止めになっていた...どのみち明かりがついてそうな雰囲気はなかったけども...。

ヤクシマタゴガエル
車を停めたとこにいたヤクシマタゴガエル Rana tagoi yakushimensis Nakatani & Okada, 1966

 

これだけ撮影して、下界に降りて自販機やコインランドリーを中心に灯下を巡ることとした。


サツマゴキブリ
サツマゴキブリ Opisthoplatia orientalis (Burmeister, 1838)
成虫でも翅がない南方系のゴキブリ。たくさんいたけどなかなかかわいい。

ヤママユ
ヤママユ Antheraea yamamai yamamai (Guérin-Méneville, 1861)
この時期の割には新鮮。

キンスジノメイガ
キンスジノメイガ Daulia afralis Walker, 1859

トゲナナフシ
トゲナナフシ Neohirasea japonica (de Haan, 1842)

オビレカミキリ
オビレカミキリ  Euseboides matsudai Gressitt, 1938
地味に採りたかったカミキリ。明かりにも来るんですね。

シロテンアカマダラヒメハマキ
シロテンアカマダラヒメハマキ Gatesclarkeana idia Diakonoff, 1973
南方系の美しいヒメハマキ。

キトビカギバエダシャク
キトビカギバエダシャク Pseudonadagara semicolor (Warren, 1895)
これも南方系。新鮮な個体でなかなかの美しさ。

ヤクシマコクワガタ♀
ヤクシマコクワガタ Dorcus rectus yakushimaensis Tsuchiya,2003
コクワガタの屋久島亜種。本土のと比べて赤味が強い。

相変わらず雨が降ったり止んだりだった割にはそこそこの虫が見られた。遠征先では灯下巡りをするとそこの昆虫相をある程度把握できると思ってるのだけど、屋久島は本土の要素と南西諸島の要素が入り混じっていてとても面白いと感じた。

灯下巡りを終えたがまだ意識があったので昼間に臭豆腐を置いたポイントまで移動し、ビールを飲んで寝た。


9月24日

心地よい日差しで目が覚める。心地よい日差し......やべー寝過ごした。時計を見ると11時を回っているではないか。


うわーこんな良い天気なのに何やってんだ...。マヂ最悪なんですケド。。。

気を取り直して臭豆腐を仕掛けていくが臭いのなんの。繰り返すが本当にウ○コのほうがマシなレベル。
くせーくせー言いながらコソコソ仕掛けていると体格の良いヤクザルが威嚇しながら追いかけてきてマヂ死ぬかと思った。。

後ろを向いて逃げると自分が歩くスピード以上の速さで追ってきたので、サルの方を向いてゆっくりと後ずさりすると追ってこなかった。来る前はサルくらいどうってことないッショw て思ってたけど実際見るとあれは“““勝てない”””よね。

ナミハンミョウ
トラップを仕掛けた周辺にはハンミョウ Cicindela chinensis japonica Thunberg, 1781 が多かった。心なしか本土のものより鮮やかなような気がする。

お次のポイントBに到着したのは15:00すぎ...もう夕方ですやん。
ここではヤクコブ狙いのビーティングをして、バナトラを設置した。









歩き始めると、森の奥深い表情に魅了される。これが屋久島の森か...

何か恐れ多いような気がしてきてバナトラを仕掛ける気持ちも失せてしまう。まあ仕掛けるんですが。

ヤクコブを狙って枯れ葉を見つけては叩いていくがハサミムシくらいしか落ちてこない。湿度が高すぎて狙う枯れ葉を絞れない感じだ。そもそも照葉樹の不味そうな枯れ葉しかないけどこれに来るんだろうか...

二時間ほどうろうろしたがさっぱりなので、ひとまず下界に降りる。夕御飯を食べに入った店のお姉さんがメガネ美人だったので明日以降も来ようと心に誓いました。

ポイントBに戻って夜間徘徊。

クロイワツクツク?
この時期でもセミが羽化していた。時期的にクロイワツクツクかな。

オニエグリゴミムシダマシ
オニエグリゴミムシダマシ Uloma kondoi Nakane, 1968
いかにも普通種といった風貌だがこれでも屋久島特産種。

ヤクヒサゴゴミムシダマシ
ヤクヒサゴゴミムシダマシ Misolampidius yakushimanus Nakane, 1968
これも屋久島特産。Misolampidius の中でも細長い体型がかっこいい。
イリエヒサゴやらヒメエグリユミアシといったエロい系のゴミダマは見つからなかった。


そして本命。

ヤクシマクロギリス

ヤクシマクロギリス
ヤクシマクロギリス Paterdecolyus genetrix (Sugimoto et Ichikawa, 1998)
黒光りするボディに白い脚が文句なしにカッコイイ。
今回狙っている虫のうち、ほかはぶっちゃけ今時期じゃなくても採れる(むしろ他時期の方が採りやすい?)が、ヤクシマクロギリスだけはこの時期しか成虫が出現しないので何としても押さえておきたかった。
残るヤエヤマクロギリスを採って日本産クロギリスコンプしたみが湧き上がってきたモス屋なのでありました。


ヤクシマクロギリス幼虫
幼虫もそこそこ見られた。幼虫に噛まれたんですけどそこそこ痛かったので、成虫に噛まれたら出血は免れないだろう。がくぶる。


ヤクシマタゴガエル
苔の上にいると画になるヤクシマタゴガエル

バナトラにはなーんにも来ていませんでした。クロギリスがバナトラに来るってどこかで見たような気がしたんだけどなぁ。


今夜も夜のうちにポイントAまで移動して就寝した。

ノコギリクワガタ♂
移動途中、灯下にいたなかなか良いサイズのヤクシマノコギリクワガタ Prosopocoilus inclinatus yakushimaensis Adachi,2014 ♂
本土のものと比べて顕著に赤味が強い。


後編へ続く

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