まれに虫を採ります。

八重山遠征記2015秋 前編

今年4度目となる八重山。狙うは、ヤエヤマクロギリス、チャイロマルバネクワガタ、トラガモドキ。
台風が接近し、全日程が雨という絶望的な予報の中行ってきました()

10月20日

最初の3日間は囃君と同行。彼が先に西表入りしているので、港までお迎えに来てもらう。
日没まで中途半端に時間があるのでとりあえずチョウチョのポイントへ向かう。

キハダカノコ
キハダカノコ Amata germana germana  (Felder & Felder, 1862)
西表にもいるんですね(八重山のやつだと思って喜んで採ってたのは内緒)。
ほかにはアオタテハモドキやルリウラナミシジミなんかを採った。囃君はリュウムラの♀を欲しがってたがボロボロの♂しかいなかった。

暗くなってからは某林道に突撃。予報では雨が降らないのは今日だけなのでがんばっておきたいところ。

ヤエマルやクロギリスを狙ってシイの幹を見ていくが、森はカラッカラに乾燥していて何も採れる気がしない...

ネジロフトクチバ
ネジロフトクチバ Serrodes campanus Guenée, 1852
放置されてたバナトラの近くの葉に止まっていた。シタベニコノハやツキワクチバなんかもいた。

アイフィンガーガエル
アイフィンガーガエル Chirixalus eiffingeri (Boettger, 1895)
かわいい。

ミカドアゲハ幼虫
ミカドアゲハ Graphium doson perillus (Fruhstorfer, 1908) 幼虫
これまたかわいい。

キョウチクトウの花にはノメイガが多く集まっていた。


ミツシロモンノメイガ Glyphodes actorionalis Walker, 1859 とアコウノメイガ Glyphodes bivitralis Guenée, 1854

オオスカシノメイガ
オオスカシノメイガ Glyphodes multilinealis Kenrick, 1907
南のノメイガってなんでこんなにエロいんですかね。

はい、ヤエマルもクロギリスもいませんw
ちょっと仮眠してから別の林道へ入ってみる(ちょっと仮眠のはずが目覚めると2:00だったのも内緒)。



オオゲジ


ヤエヤママダラゴキブリ


タイワンサソリモドキ


( ^ω^)・・・



リュウキュウサワマツムシ♂
沢の近くではリュウキュウサワマツムシ Phaloria ryukyuensis Oshiro, 1985 が多く鳴いていたが、見つけれたのは1♂だけで写真を撮ったら逃げられてしまう...

どんどん林道を進むが何の成果も得られない。だんだん集中力も切れてきたころ、僕が普通にスルーした木を見て囃氏が叫ぶ!


ヤエヤマクロギリス
ヤエヤマクロギリス Paterdecolyus murayamai (Sugimoto et Ichikawa, 1998)
おったーーー!!!!
囃氏は直翅はやらないのでありがたく頂いた。日本産クロギリス3種はこれでコンプなので感無量。いやースルーするもんじゃありませんね()
このとき時間は既に5:00。

サビモンルリオビクチバ
さらに奥まで進むと葉上にサビモンルリオビクチバ Ischyja ferrifracta Walker, 1864 が止まっていた。

オオルリオビクチバ
オオルリオビクチバ Ischyja manlia (Cramer, 1776) もいたが撮影後に逃げられてしまう。

もうすぐ夜も明けるのでこのあたりで引き返そうとすると、あれ?道がわからんwww
ベニボシのときに何度も通ったから道は覚えてると思っていたのが仇となったようだ...

 

幸いすぐに道に戻ることができたが...(こわいこわい)

車に戻るころにはすっかり明るくなっていた。


10月21日

少しだけ仮眠してチョウチョのポイントBへ。狙うはシロウラナミシジミです。

タイワンヤツボシハンミョウ
着いてすぐにタイワンヤツボシハンミョウ Cosmodela batesi (Fleutiaux, 1893) を採集したところで雨が降ってきたので僕は車に避難して爆睡。囃君はずぶ濡れになりながらシロウラナミシジミをとっていた。さすがです。

このころから台風の影響か雨風が強くなってきたのでやむなくキャンプ場に戻る。発電機一式が届いていたがナイターできる天候でゎなぃのでまたまた爆睡。
23時に目覚めると雨は止み、地面も乾いている。囃氏がなかなか起きてこなかったので叩き起こして某山に突撃した。

雨上がりのため林内の湿度は高く、昨日とは打って変わって虫が採れそうな感じがする。

登山道に入って割とすぐのところにサビモンルリオビクチバが何頭も集まっている一角が。

サビモンルリオビクチバ

サビモンルリオビクチバ

サビモンルリオビクチバ
サビモンルリオビクチバ Ischyja ferrifracta Walker, 1864

どの個体も口吻を伸ばして何かを吸っていたが、特に木の実や樹液がある様子でもなく何を吸っているのか不明だった。
この後林内でも多くの個体を見かけたのでこの時期は普通種なんですね君らは。春はあんなに苦労したのに...


シイの幹を見ながら登っていくと、倒木の枝の上に黒光りする影。

ヤエヤママルバネクワガタ
ヤエヤママルバネクワガタ Neolucanus insulicola Y. Kurosawa, 1976 ♂
やらせみたいに見えるけど元からここにいましたw
この後さらに2♂見つかったがどれも小歯だった。





ヤエマルは興味ないつってたけど、夜の森で黒光りする大きな甲虫が幹についてるのを見つけたときは結構興奮した。確かに採集は楽しいかもしれない(ワラ)

今夜はクロギリスは見つからず。

サキシマキノボリトカゲ

サキシマカナヘビ
枝先ではサキシマキノボリトカゲやサキシマカナヘビがぽやしゅみしていた。
囃君はカナヘビがかなり嬉しかったもよう。

オオトモエ
オオトモエ Erebus ephesperis (Hübner, [1823]) の交尾も。例によって下のぶら下がってるだけのが♂。

アオミオカタニシ
アオミオカタニシ


???

今日も夜間徘徊してるうちに夜が明けた。


10月22日

少しだけ仮眠してから今日もチョウチョのポイントBへ。
昨日囃君がシロウラナミを沢山見ているあたりまで連れて行ってもらう。


シロウラナミシジミの食草シュクシャが多く生えている(白い花がそれ)。

シロウラナミシジミ
シロウラナミシジミ Jamides alecto dromicus (Fruhstorfer, 1910)
翅表の淡いブルーが本当に美しい。意外と大きかった。

シロウラナミシジミ
シロウラナミシジミ
生態写真はこんなのしか撮れず。

囃君は今日の午後の船で石垣に戻るので、シロウラナミはこのへんにして大原に戻り始めるが、予定より早く着きそうだったのでチョウチョのポイントAで時間を潰す。

このタイミングで囃君はリュウキュウムラサキの♀を見つけてしまい戦闘モードへ。


リュウムラを振り逃がしまくっていた囃氏。つらそう。
諦めきれない囃氏はレンタカーの時間を二時間延長。僕はその間ずっとチョウチョの写真を撮っていた。

ネッタイアカセセリ
ネッタイアカセセリ Telicota colon hayashikeii Tsukiyama, Chiba et Fujioka, 1997

ヒメアサギマダラ
ヒメアサギマダラ Parantica aglea maghaba (Fruhstorfer, 1909)

リュウキュウムラサキ
リュウキュウムラサキ Hypolimnas bolina (Linnaeus, 1758)

スジグロカバマダラ
スジグロカバマダラ Danaus genutia genutia (Cramer, [1779])

リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ Ideopsis similis similis (Linnaeus, 1758)

だんだん飽きてきたのでしばし車で爆睡。起きたら囃氏は無事リュウムラの♀を手にしていた。よかったね。

大原に着いたのは4時。囃君と別れて、ここからはソロプレイです。
一旦キャンプ場に戻って、洗濯機を回してる間だけ仮眠...なんてできるわけがなくまたまた爆睡かまして目が覚めたらすっかり暗くなっていた。おまけに尋常じゃない雨が降っている。
幸い雨はすぐ小降りになったのでナイターへ。屋根のあるポイントで点灯する。



点灯だァーー...はい、見ての通り幕を忘れました。

おまけに何もこねえ。

23時まで粘ったが翅の破れたキモンクチバくらいしか来ないので今夜も林道に突撃することに。

川沿いでは今夜もリュウキュウサワマツムシが賑やか。

リュウキュウサワマツムシ♂

リュウキュウサワマツムシ♂
リュウキュウサワマツムシ Phaloria ryukyuensis Oshiro, 1985 ♂
今回は無事に捕獲成功。鳴き声もさることながら体全体に細かい模様が入る姿も美しい。よい直翅だね。

♂が鳴いていた上の葉を何気なく見るとなんと♀が止まっていた。

リュウキュウサワマツムシ♀
リュウキュウサワマツムシ Phaloria ryukyuensis Oshiro, 1985 ♀
♂と違って鳴かないので、鳴いている♂の近くにいるのを探す以外の採集法がない。
写真もいい感じに撮れたので満足。

リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ
リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ Hydaticus pacificus sakishimanus Nakane, 1990
林道にできた水溜まり(と言っても結構深い)に数頭がいた。水網を持ってなかったので素手で挑んで3頭ほど採れた。沖縄特産亜種のゲンゴロウで欲しかったやつなので嬉しい。

タイワンヒグラシ

タイワンヒグラシ
タイワンヒグラシ Pomponia linearis (Walker, 1850)
羽化したばかりだったので採集はしなかったけど、いま思えば抜け殻だけでも持って帰れば良かった...

車に戻ったのは3:30。ヤエマルやクロギリスは見つからなかったもののなかなか良い夜間徘徊であった。

 


寝てばっかの前編終了です()

中編に続く

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