まれに虫を採ります。

ツマキホソハマキモドキ

あけましておめでとうございます。新春らしくきらびやかな虫を貼っておこうと思います。

 

ツマキホソハマキモドキ Lepidotarphius perornatella

 

日本産ホソハマキモドキ科の最大種で、極めて美麗の一言につきる。

かねてから採りたいと思っていたが昨年ようやく採ることができた。この個体は灯下に飛来していたが、日中にホストであるショウブの周りを飛び回るらしいので次はそのシチュエーションで出会いたい。

 

軽くggってみると、近年アメリカでも発見されたらしく、ショウブの移入に伴う外来種ではないかと推察されている(Kyhl Austin・Vazrick Nazari・Jean-François Landry・Stephen R. Johnson, 2017.  Lepidotarphius perornatella (Walker, 1864) (Lepidoptera: Glyphipterigidae) new to North America. News of The Lepidopterists’ Society, 59:182-184)。

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ねんまつつまんね(回文)

通常営業すぎて年末感が無いのだけど、いちおう今年も一年を振り返っておきたい。

 

1-3月

修論&学会発表でヒゲナガ尽くしだった。ド鬱になる案件もいくつかあったが何とか形になったのは良かった。しかし論文化するにはまだまだやらなければいけないことが多いので体がもう一つほしい。

 

4-6月

晴れてdoctor course studentになったのは良いが、ハイシーズンなのに英語のセミナーやら集中講やらで思うように動けず歯がゆい思いをした。特に修論に続くAdelaのデータがとれなかったのは悔やんでも悔やみきれない。採集に出た回数こそ少なかったものの近場ではよいむしがいくつかとれた。

 

7月

今年初の遠征で北海道へ。srsjkrmnを始めとする北のノメイガやヒゲナガが採れて良い遠征だった。

 

8月

2度目の遠征で長野へ。最低限必要なノメイガは採れたが他は天気が悪すぎてゴミだった。

 

9月

飼育中のノメイガの種数が前人未到の40種超に達してしぬかと思った。中旬は六虫会で山口に出向いたが成果はいまひとつ。

 

10月

身内の不幸があったり自身が腸炎で寝込んだりで良いことがなかった。

 

11-12月

ただただ実験していた。

 

 

今年から文字通り「ノメイガで飯を食う」ようになったのだけど、今年新規で採集できた種は3種に留まり、新たに幼生期を解明できたのも一種もおらず、不甲斐ない以外の言葉がない。大量飼育と展翅が上手くなった点だけは評価したい(ワラ

 

実験の方も、学会発表のネタに困るくらいには何も形になっておらず、ただ闇雲に手を動かしていただけの感が強い。

 

書いてるうちに暗澹とした気分になってきたのでこのへんでやめにします。皆様においては良いお年をお迎えください。

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ミナミウコンノメイガ

 

ミナミウコンノメイガ Patania sabinusalis (Walker, 1859)

上が♂、下が♀。

本土におけるダイズの害虫ウコンノメイガ P. ruralisに似るが、本種の方が全体に暗色で横線が太い。写真では分からないが新鮮な個体はごくわずかに紫色の光沢があり、エキゾチックでかっこいいと思うのだけど残念ながら賛同者は少ない。

名前の通り南方系の種だが九州の一部でウコンノメイガと分布が重なるらしい。

 

 

 

終齢幼虫。幼虫もウコンノメイガに似るが、前胸背面に()型の黒紋があるので一目瞭然。

カラムシの生葉で容易に大量飼育が可能で(人工飼料も食うには食う)、サイクルも速く、25℃の実験室内では丁度一カ月で一世代が回る。このように実験材料としては極めて優秀...と思いきや、いざ実験するとなると意外と気難しく、今年はF7まで累代したがまともなデータが得られずに終わった。今年もっとも悩まされた(今も悩まされている)虫のひとつである。

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ウラグロシロノメイガの論文

Joshi, Neelendra K.; Biddinger, David J.; Fleischer, Shelby; and Passoa, Steven (2013) "First Report of the Adventive Species Sitochroa Palealis (Lepidoptera: Crambidae) in Pennsylvania and Its Attraction to the Sex Pheromone of the European Corn Borer, Ostrinia Nubilalis (Lepidoptera: Crambidae)," The Great Lakes Entomologist: Vol. 46 : No. 1 , Article 6.

 

ウラグロシロノメイガをペンシルベニア州で初めて記録すると共に、ヨーロッパアワノメイガの合成性フェロモンへの誘引記録を報告。ヨーロッパアワノメイガには性フェロモン成分の比率に多型が見られ、11-tetradecenyl acetateのZ/E体が97:3のものと同1:99のものの2つのレースが存在するが、ウラグロシロノメイガが誘引されたのはE体のもののみだったらしい。

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クロスジノメイガ

クロスジノメイガ Tyspanodes striatus の♂

 

鮮やかなオレンジ色の前翅に黒い縦線というアバンギャルドな見た目のノメイガで、他に似た種はいない。

低山地ではごく普通種で、灯火に飛来するだけでなく、日中に林道を歩いていると飛び出す個体をよく目にする。

 

 

終齢幼虫。低山地に行けばそこら中に生えてるキブシの葉を二枚綴ってその内側から摂食する。成虫は似ても似つかないものの幼虫はハグルマノメイガによく似ていて(そのうちアップします...)、やっぱ近縁なんだなぁと実感する。

飼育はやや難しく、中齢以降でよく溶けるし、F2以降の卵が孵らずダメになることが多い。

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